広州からの脱出方法はあるのか。<その4>

<つづき>

2015年7月某日9時:中国広東省広州市・広州東駅


さて、昨日東京より香港経由深圳にて大陸に入ったまりりんとドラえもん君一行。


深圳のサウナでは、○コキサウナながらも安定した小姐に当たり、
二発も抜いてしまうなど、旅の出だしから絶好調です。


今日は深圳から広州に移動し、広州支社の友達と飲茶ランチの後、
エロ香港人T君とはマカオのセナド広場で15時に落ち合うというタイトスケジュールです。


「まりりんさん、久しぶり~。元気にしていた??」


広州支社の友達と広州東駅にて久々の再会です。


仕事上ではほぼ毎日メールはしているんですが、
こうして顔を会わせる機会は多くないので、非常に嬉しく思います!!
公使共に彼女からかなりサポートしてもらうんですが、その理由としては日本語堪能な事です。


語学が滅法ダメなまりりんと公使ともに仲良くしてくれるので、過去に間違いが起きてしまった
という禁断の仲なのです。もう少し可愛い女の子だったら結婚を考えていたかもしれません。。。


「さて、飲茶でも食べながら、ゆっくり色々話そう!」


彼女が用意してくれた車に乗り込むと、広州市内を西へ向かい、
広州でも指折りの中心地区である上下九路へ向かいます。


深圳の新しい街とは違い、紀元前の秦始皇帝から街の歴史があり、
常に華南の中心である広州は街に歴史の重みを感じます。


なんてことない街の木々ですが、深圳には無い街の安定感を感じます。


10時:さて、蓮香楼へ。ここは以前も行ったところです。
→広州に魅せられてしまった5つの理由。深圳から広州へ!


蓮香楼は広州を代表する飲茶の店です。
香港に支店があり、そちらは日本人観光客始めかなり有名ですが、本店はここ広州にあります。
創業は何と1889年で、香港へは1920年代に出店しています。


1889年ですから列強国が中国各地を植民地にし、ここ広州も後に紹介する租界地、
沙面に各国銀行や商社が挙って進出していた正にその真っ最中です。


それからご存じの日本軍進出、第二次世界大戦、そして大陸国共内戦を経たのち、
共産党に接収され、国営化されるという悲劇を繰り返す、まさに歴史の名店です。


そんな歴史あるお店の飲茶はかなりおススメです。
今では香港のほうが飲茶文化は発展していますが、ここ発祥の地は香港では見られなくなった
手間暇かかる飲茶も多数あるので、歴史に浸りながら飲茶を食べるのは感動の一言。


ところで広州支社の子とも色々話すのですが、ここらへんはプライベートな話なので割愛します。


11時30分:蓮香楼にて飲茶を食べたあとは、
まりりんのお気に入りの場所である沙面へ向かいます。


ここ蓮香楼から沙面は近く、歩いて15分程南へ向かうと到着します。


その途中にある市場は香港とも深圳とも違う、
広東独特?なものが多く売っておりついつい足を止めて見てしまいます。


いきなり酷い写真で失礼ですが、犬の天日干しです。
因みにネズミとか、蛇とかも普通に売ってます!!


その中でもまりりんが買おうか悩んだのがこの一品です。


「中華人民共和国 保安」という一瞬見ると中国公安のような制服です。


「ねぇ、これ中国公安のような服だけど大丈夫なの??
日本ではこういう警察と間違えるような紛らわしい服はダメなんだよ。」


「うーん、でもこれは保安でしょ。だから問題ないよ。駐車場のおじさんもこれ着てるしね!」


という感覚・・・買うのは良いんだけどイマイチ使い道がない所と、
中国で変にこれを着てて絡まれたりするのも面倒だからなぁ・・・。


結局買わなかったんですが、ネタとして買っておけば良かったと少し後悔です。。。


12時:広州市・沙面


まりりんのお気に入りの地、沙面です。
ここは広州の租界地でして、列強各国に支配されていた土地の一つです。
周りは堀で囲まれ、島のように浮かぶその沙面ですが、
その中はまるでヨーロッパのような美し過ぎる場所です。


まりりんは広州に行ったら絶対に行く場所でして、
既に過去も記事にしておりますのでこちらも参照下さい。


ここを散歩して、スタバで一息・・・と、
まるで100年前にでもタイムスリップした気になれます。


中国共産党は過去植民地支配の歴史を当然悪としていますが、
こうした建築物を残した、というよりも過去取り壊す財力が無かったのか、
結果的に現代に受け継がれていることを安心します。
日本はこうした建築物ってほとんど無いですからね・・・。


12時30分:さて、そろそろ広州を後にしなくてはいけません。
15時にマカオで待ち合わせをしているので、14時30分には珠海のイミグレに着くことを
考えると、広州は遅くても13時30分前には出たいところです。


広州から珠海までは広珠城際軌道(新幹線)を利用し、1時間と少し程です。
ここ沙面から広珠城際軌道の発着する広州南までは30分かかるので、
マカオ到着はかなりギリギリとなりそうです。スタバでお茶している場合じゃありませんでした。


広州支社の友達は車を飛ばしてくれ、広州市内から離れようやく車がスムーズに走るように
なったと思ったら、目の前に空港のような大きな建物が現れ、それが広州南駅です。


「今回はかなり短い間だったけど、ありがとう!また会いましょう!!」


「うん、是非また広州に遊びに来て下さいね。」

もちろん同伴者であるドラえもん君もいるとあってスパンは出来ませんが、
そんな時間もないくらい、今度はマカオでの待ち合わせに影響が出そうです。


13時:広東省広州市・広州南駅

(写真は深圳北駅のものです。すみません・・・)


ここから珠海へ向かいます。さて、切符を買いに行きますが、長蛇の列・・・。


ようやく20分ほど待ってようやく窓口です。


「次、珠海まで、二人!!」


「アッ??」


「珠海、2位(二人)!!」


「没有。」


「アッ????」


「珠海、没有!!」


発券している画面を見せてくれますが、何と20時まで空きが無いとのこと。


それなら一等車でも立ち席でも、良い。とにかく乗らないと待ち合わせに間に合わない。


「一等車か、立ち席は??」


「没有。次は18時まで立ち席も無い。」


・・・・・。


目の前の現実にショックを受けている暇もなく、後ろの人民はプレッシャーを掛けてくる。


「おいおい、早くしねぇかよ。」


そう言っているかは不明ですが、後ろからのプレッシャーは凄い。
それに勝たなくては、気にしてもしょうがないとは思いつつ、係員に言う言葉もなく、
虚しく切符売り場から撤退です・・・。


土曜日の午後とは言え、こんなに混んでいるとはあり得ない。
といいつつもそれはあくまで日本の感覚であって、中国には当てはまらない。
中国で移動する、ということは即ちストレスであるということを肝に銘じる必要を再認識しました。


とは言え、どうすることも出来ない・・・。


「そういえばバスがあるかな?とりあえずバスで向かおう。
珠海とまではいかなくてもとりあえず中山まででも行こう。」


広州と珠海の間には中山があり、とりあえずそこまで行って、
再度途中駅から広珠城際軌道に乗るか、中山でバスを乗り継ぐことに。


なんだか某番組の「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」じゃあないけど、
とりあえず広州を抜けて、早急に南へ向かう必要があります。


マカオの待ち合わせに遅れるわけには行かないからです!


但しこの時点で14時前・・・15時マカオは既に絶望です。


更に追い打ちをかけるように、バス売り場も長蛇の列が待っていたのです・・・。


さあ、どうここを切り抜けるのか。まりりんの中国力が試されるところです。




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2 件のコメント :

  1. やはりまりりんさんの旅行記は楽しいですね!かつてこちらの記事を頼りに常平を目指した日を思い出します。昼に高速鉄道が売り切れで、急いでアルファードに乗りに行った記憶が懐かしいですw更新楽しみにしています。

    返信削除
    返信
    1. うにさん

      コメントありがとうございます。読み手が楽しいか、ということは意識しておりますが、楽しいと言われると素直に嬉しく思います。

      日本と違い、思い通りに事が進まないからこそ、楽しい一面もあるかもしれませんね。

      のんびり更新していきますので、宜しくお願いします。

      削除

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