広州から香港まで!快適な中国高速鉄道の旅。

<続き>

2013年11月3日16時:広州東駅。

楽しかった2泊3日の広州視察という名の旅行もいよいよ終わりです。


深圳行きの高速鉄道(新幹線)が発着する広州東駅へ。


広州火車駅からも深圳行きの高速鉄道は出てますが、概ね一時間に一本と本数が大変少ない。
その点、広州東駅だと時刻表を気にしなくていいほど本数があります。


そして空港並みにデカい広州東駅ですが、中国お得意の迷路のような堂々巡りを
するわけではなく、新しい駅だからか、割とシンプルに動線があります。


チケット売り場もさぞやデカイい!
と思いきや、そうでもなくて窓口は10か所ほどしかありません。


それでも普段はあんまり問題無くて、以下の写真に有るように自動券売機があり、
自動券売機に対応するIDカード(香港ID、中国ID券売機対応型)があれば、
そちらで買う事も出来るためです。


が、欲しくても手に入らない香港IDを持っていないまりりんは窓口でしか切符を
買えないので、K氏と窓口へ行きます。K氏すみませぬ。


券売機で買えるようになって欲しいのですが、切符を購入する際にパスポートを確認し、
係員がパスポートナンバーを手入力して、切符にパスポートナンバーが印字される仕組みなので、現状その仕組みは券売機対応ができません。


パスポート及びID提示・ナンバー印字は切符の転売が絶えない為、
その防止である(本人以外は切符を使用できない)ということを聞いたことがあります。
しかし、人を管理することが統治に繋がると言えるでしょうから、
本音としては人の移動を監視する、という意味もあるのでしょうか。


単にパスポートを読み取る機械を券売機にも設置すればいいだけなんでしょうけど、
外国人の為に、改修する費用はかけられない・・・でしょう。


でも券売機対応が出来れば、言葉の不自由な外国人にとっては、かなり助かると思いますが。
ましてや窓口で英語が通じないのだから、投資する価値はあるのではと思います。


窓口も日曜日の夕方とあって、割とフル稼働でオープンしてても、
各窓口に10人以上は客が居て、結構混んでます。


それもただ切符を買うだけだと思うんですが、そうはいかないこの国の切符売り場。


いつも謎に長い時間待ちます。


まりりんは言葉が不自由ですが、
たかが切符を買うくらいはせいぜい1分もあれば終わります。


ですが、まりりんの並んだ列、最前線でやたらモメてるモめる!
なんで5分以上も窓口で格闘してるの??


まぁこんな場面を見たの、一度や二度ではありません。
毎回駅の切符売り場では、トラブルを良く目にします。


たかが、切符だと思うんだけどな・・・。
しかも、この切符売り場は、広州-深圳しか取り扱いしてないんだけどな・・・。


切符を買う事は難しい事では無いと思いますが、いかがなんでしょう。


ダメだ、この列は埒が明きそうにない。


イミグレでもそうですけど、どの列が早いか遅いか、猛烈に意識するところです。
本日の賭けは負け!静かに隣の列に移動して、辛抱強く待ちます。


15分ほどでようやく窓口へ。


「深圳まで、2人、一等車で!」


「はい、次の列車は混んでいるので、その次の41分発になります。
いいですか?一人99.50元です。」


やっぱり、1分もかからず済みます^^;;


最初に並んだ列は、まだモメてる。どうなっているんでしょう^^
まだまだ広州の人民模様を理解できない。


少々時間があったため、コンビニで買い物と、KFCでハンバーガーを買い込みました。

いざ改札へ!


高速鉄道に乗るときには荷物検査があるので、入口で少々混雑します。
手荷物や大きなカバンがあったら、空港にあるような機械にスキャンしなくてはなりません。


いっつも適当にやってるように思えますが、しっかり検査しているんでしょうか^^
列車爆破事件は聞いたこと無いので、しっかり検査しているんでしょう!!


荷物検査の検問を突破すると、改札口があり、改札口の先には待合室があります。
中国の列車は時間になるまでホームに入ることが出来ないので、案内が始まるまでは、
待合室に待機することになります。


満席だと言われ、切符が買えなかったひとつ前の列車の案内待ちです。
いやいや、人民多すぎでしょ。とは言いつつ、東海道新幹線もこのスタイルの
乗車方法を取れば、たちまち人で溢れるでしょうから、人が多すぎと単純には言えない。


じゃあこんな非効率の仕組みの乗車方法なんて止めれば良い!と思うけど、
そうすると色々カオスになり、ホームに人がわんさか溜まって、ダラダラ座り込んで、
メシやお菓子を食べてはそこらへんに捨てて、煙草を吸って、線路にポイ!


といった列車運行上の安全に問題が出ることが容易に想像できるので、
中国の実情に合ったスタイルなのかもしれません。


いや、やっぱり、人民多すぎでしょー。


この時間、高速鉄道は10分に一本以上あるので、
我々の乗る列車の案内もすぐに始まりました。


ゲートオープン前は非常に殺伐とした感じであり、
ゲートが開くと、みんな一斉に勢い良くホームに向かいます。


「高速鉄道はさ、全車指定席なのに、なんでみんなこんなに急ぐんでしょうね。
みんながもっとゆっくり行動すれば、危険も少ないし、それこその”和諧”なんだけど。」


K氏のおっしゃる通りです。
ただ以前、本で”なぜ中国人は皆焦るのか”といった本を読みました。


そこには、


「中国は社会主義の国。昔は政府から、食料なり服なりの配給があった。
しかし、ウン億人の国でそれが国民全員に行き渡るはずがない。

なので我こそはと、人よりも先に、より早く物品を得ることが生き抜く事に繋がる。
のんびりして自分の番を待ってたら、もう何も残っていない。死ぬだけだ。」


みたいなことが書いてあり、妙に納得しました。
根本にそういうDNAがあるからこそ、意識しなくても皆駆け足かもしれません。


切符がオフラインの頃はよくダブルブッキングがあったらしく、
自分の指定席に行ったら既に座ってる人が居たらしい。
当然、先に座ってる方に座り続ける権利はあります。


列車によってはウン十時間も床に座りっぱなしになる可能性があります。
料金を払ってるのに、それはかなり苦痛なはず。


全車指定の高速鉄道の時代になっても過去の経験やDNAから当然安心できず、
駆け足でも自分の席を確保する。
という事になるのは、中国的思想では全く正しい事である気がする。


良かった!!とりあえず我々の一等車席は誰も座っておりませんでした。


一等車も二等車もあんまり変わらないんで、二等車でも良かったんですが、
せっかくなんで、帰りくらいは”気持ち広い”一等車で。


一等車と二等車は20元ほどしか変わりません。
快適性や設備面の差も、20元ほどしか変わりません。笑


高速鉄道”和諧号”は深圳に向けて、定時に出発です。


日曜日夕方の深圳行きの列車は満席。車内販売もかなり盛況でした。
その割に電車内は静かで、皆すぐ眠りにつき騒音無く非常に快適です。


ああ、常平で途中下車したい。次はいつ常平に行けるだろうか。
目の前に座っていたおねえさん、常平で降りましたが、もしやサウナ娘だったのかな。


18時:広州東駅から1時間20分ほどで終点の深圳に到着。


そのまま羅湖口岸へ。


羅湖口岸は休日を大陸で過ごした香港人、土日に大陸に帰り、平日は香港で仕事をする大陸人で
いっぱいです。イミグレで一端K氏と別れ、僕は外国人レーンへ。
香港IDレーンも、そして外国人レーンも空いてて、中国出国の深圳河でスムーズに再合流。


次は香港入境です。再びK氏と別れ、僕はe-channelへ。


香港入境の中国内地人レーンが異常に混んでました。
深圳河の上から列が伸びてたので、香港に入境するまで30分以上はかかりそうです。


外国人レーン、そしてe-channel、香港IDは空いてるので、
すぐにK氏とMRT羅湖駅で再び合流です。


やはり香港に帰ると、めっちゃホッとしますね。
聞き慣れた構内放送の広東語に、馴染み深い繁体字、何よりも人の目つきが優しい^^
僕のスイッチが入れ替わる時です。


MTRは毎度のことながらではありますが、今日は特に混んでる気がします。
それも上水駅でかなり降りたので、この時間でもまだまだ水貨健在でしょうか。
多くの客とともに、K氏も下車で、解散です!!K氏に感謝の視察旅行でした。


19時:今度は別の友達と油麻地で合流。
廟街横の屋台で叉焼やチャーハン等をお持ち帰りで、友達の家でパーティー!

上海蟹、この旅ではかなり食べましたが、ここでも惜しげも無く食べます!!
さて、今日も飲みまくるぞ!!
と思いましたが、まりりん結構疲れたんで、そこそこに御暇しました。


この友達と普段なら夜遅くまで尖沙咀で遊ぶんですが^^


22時:蘭桂坊にあるミニホテル セントラルへイン。
一泊4000円程度で泊まれて、それもセントラルの蘭桂坊にあるんで大変便利です。
ここ初めて泊まりましたが、立地最高で、まぁまぁ綺麗で、安くて満足です。


窓が無い部屋だったのは頂けないけど、香港に居てホテルに居る時は寝る時しかないので
十分です。今後、定宿になりそうな予感です。


疲れたので、シャワーを浴びるや、すぐに眠りに着きます・・・。


広州でムラムラを解消できなかったので、明日は141へ必ず行きます!!

<続く>

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